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学問の上で大いに忌むべきは、したり止めたりである。したり止めたりであれば、ついに成就することはない。

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肝胆膵 26 肝臓に対する内科的治療

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→ 肝胆膵系 目次

Chapter 26 肝臓に対する内科的治療

26.1 経皮的エタノール局注療法 PEIT

概念

エタノールはタンパクを凝固する作用をもつため、エコーで確認しながらエタノールを腫瘍領域に注入する。3cm で 3 個以下が適応となる。肝内転移がある場合も奏功しやすく、根治的である。
体表から穿刺するため、腹水や凝固異常がある場合は止血が困難になるため、禁忌となる。

26.2 マイクロ波壊死凝固療法 microwave coagula- tor ,MCT

典拠:標準外科学 8 版 [84, p.41]

概念

局所の根治性がほぼ完全である。適応は 2cm 以下の手術非適応症例である。

26.3 ラジオ波治療 radiofrequency ablation,RFA

概念

マイクロ波壊死凝固療法と同じく肝細胞癌を凝固壊死させる。
Radiofrequency ablation is currently the frontrunner among the many choices for local tissue ablation. RFA may be better than other ablative techniques because it is fast, easy, predictable, safe, and relatively cheap. In RFA, a needle electrode (14-17.5G) with an insulated shaft and a noninsulated distal tip is inserted into the lesion with imaging-guidance. The patient is made into an electrical circuit by placing grounding pads on the thighs or back muscles. The energy at the exposed tip causes ionic agitation and frictional heat, which leads to cell death and coagulative necrosis if hot enough. If the tip is too hot, the vaporization and ”charring” (like a burned hamburger with a raw center) may cause decreased energy absorption and less treated tissue volume. The impedence and temperature at the tip are monitored, and the greater output is adjusted to decrease ”charring” and thus increase the volume of tissue treated.

26.4 経カテーテル肝動脈塞栓術 transcatheteric hepatic arterial embolization, TAE

典拠:NEW 外科学 2 版 [64, p.623]

概念

カテーテルを肝動脈内に挿入し、リピオドールや塞栓物質によって肝動脈を塞栓するものである。
正常な肝細胞は肝動脈と門脈の双方から血行支配を受けるが、肝細胞癌は主に肝動脈から血液を供給される。したがって肝動脈を閉塞すれば腫瘍細胞のみを壊死させることができるという考えに基づいている。ただし肝内転移がある場合は奏功しにくい。
このような特性から、その適応は門脈血流が保たれていることが不可欠である。主に肝硬変によって肝切除の適応外とされた症例に対して施行されるが、高度な肝不全の症例は適応除外となる。


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