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medical praxis - web版 医学ノート - 国家試験対策

学問の上で大いに忌むべきは、したり止めたりである。したり止めたりであれば、ついに成就することはない。

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血液学 13 貧血の分類

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→ 血液学 目次

Chapter 13 貧血の分類

サイズによる分類

  • 小球性低色素性貧血
    ヘモグロビン合成障害に起因する貧血であり、MCV(80 以下) および MCHC がともに減少する。ほとんどが鉄欠乏性貧血であり、血清フェリチンが低値であれば鉄欠乏性貧血と診断される。
    • 鉄欠乏性貧血
    • サラセミア
    • 鉄芽球性貧血
  • 正球性正色素性貧血
    MCV(80 以上かつ 100 以下) および MCHC がともに正常であるものにもかかわらず、貧血を呈するもの。
    • 溶血性貧血
    • 骨髄低形成
      • 再生不良性貧血
      • MDS
    • 二次性貧血
      • 腎性貧血
  • 大球性貧血
    MCV(100 以上) および MCHC がともに上昇するもの。多くの場合、 網赤血球の増加に起因する。
    • 悪性貧血
      内因子抗体による巨赤芽球性貧血のこと。
    • 代謝異常
      • 葉酸欠乏性巨赤芽球性貧血

13.1 小球性低色素性貧血,小球性貧血 microcytic hypochromic anemia

概念

ヘモグロビン合成障害に起因する貧血であり、MCV および MCHC がとも に減少する。ほとんどが鉄欠乏性貧血であり、血清フェリチンが低値であれば鉄欠乏性貧血と診断される。

原因

ヘモグロビンの合成障害に起因する。

  • 鉄欠乏性貧血
    血清鉄低下と血清フェリチン低下を示す。
  • サラセミア
    血清鉄は低下しない。
  • 鉄芽球性貧血
    血清鉄および血清フェリチンは低下せず、むしろ上昇する。

検査所見

  • MCV が 80 以下

13.2 正球性貧血, 正球性正色素性貧血 normocytic anemia

概念

MCV および MCHC がともに正常であるものにもかかわらず、貧血を呈するもの。さまざまな疾患が含まれており、特に造血系の悪性疾患が潜んでいる可能性があるので要注意である。

原因

  • 赤血球産生過程は正常なもの
    • 自己免疫性溶血性貧血
    • 二次性貧血
      血清鉄低下を示すが血清フェリチン低下は来たさない。
    • 慢性炎症
      慢性関節リウマチなど。
  • 赤血球産生過程に異常があるもの
    • 骨髄低形成
      • 再生不良性貧血
      • MDS

検査所見

  • MCV が 80 以上かつ 100 以下

13.3 大球性貧血 macrocytic anemia

典拠:Clinical Diagnosis Management Laboratory Methods. 20ed [21, p.96]

概念

MCV および MCHC がともに上昇するもの。多くの場合、網赤血球の増加に起因する。 まずはビタミンB12 と葉酸を検査する。

原因

原因として最多なものは、栄養不良によるビタミンB12 もしくは葉酸欠乏である。 * 代謝異常 * 葉酸欠乏性巨赤芽球性貧血 * ビタミンB12 欠乏性巨赤芽球性貧血 * 悪性貧血
内因子抗体による巨赤芽球性貧血のこと。 * 骨髄異形成症候群 MDS * 甲状腺機能低下症 * 薬剤性 * AZT

検査所見

MCV が 100 以上となる。


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