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medical praxis - web版 医学ノート - 国家試験対策

学問の上で大いに忌むべきは、したり止めたりである。したり止めたりであれば、ついに成就することはない。

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血液学 18 二次性貧血,続発性貧血 secondary anemia, anemia of chronic disorder

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→ 血液学 目次

Chapter 18 二次性貧血,続発性貧血 secondary anemia, anemia of chronic disorder

典拠:最新内科学大全:貧血・多血症 [35, p.399] ,
典拠:エッセンシャル血液病学 [53, p.109] ,
典拠:NIM 血液病学 4 版 [48, p.132] ,
典拠:血液内科学 1 版 [59, p.222] ,
典拠:三輪 - 血液病学 2版 [50, p.620]

概念

慢性感染症・炎症・悪性腫瘍など、血液疾患以外の慢性全身性疾患に続発 した小球性貧血をいう。

原因

赤血球産生能の低下に起因することがほとんどであり、出血や溶血は原因 として少ない。 * 赤血球産生能の低下
サイトカインの増加によってタンパク合成能、特にトランスフェリンの合成が低下するから。 * 悪性腫瘍 * 慢性感染症
肺炎・細菌性心内膜炎・尿路感染症などが多い。 * 慢性炎症
慢性関節リウマチや膠原病などによる。 * 溶血
溶血によって赤血球の寿命が短縮する。 * 出血 * 子宮外妊娠破裂 * 消化管出血 * 骨髄機能の低下 * 鉄代謝の異常

検査所見

  • 血清鉄の低下
  • 血清フェリチンは正常または増加を示す
    鉄欠乏性貧血との鑑別に重要である。
  • TIBC の低下

鉄欠乏性貧血と二次性貧血の鑑別

鉄欠乏性貧血 二次性貧血
血清鉄
TIBC
血清フェリチン 正常または↑

18.1 腎性貧血 anemia of chronic renal failure

典拠:Beck: Hematology [1, p.75] ,
典拠:医学生・研修医のための血液病学 [45, p.62] ,
典拠:NIM 血液病学 4 版 [48, p.132]

概念

腎不全の進行によってエリスロポエチンの産生が低下し、この結果として赤血球の産生が抑制されて貧血に至る。

病態生理

通常では貧血に対して腎臓はエリスロポエチンの産生を増大するが、腎不全においてはエリスロポエチンの分泌が滞るために貧血となる。

検査所見

  • 正球性正色素性貧血
  • 貧血であるにもかからわず、血清中のエリスロポエチンが上昇しない
    通常の貧血では貧血の程度に逆相関してエリスロポエチンが増加するが、腎性貧血では腎機能不全のために貧血に対するフィードバック機構としてのエリスロポエチン産生が亢進しない。

治療

エリスロポエチンを投与すれば、貧血は劇的に改善する。


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