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medical praxis - web版 医学ノート - 国家試験対策

学問の上で大いに忌むべきは、したり止めたりである。したり止めたりであれば、ついに成就することはない。

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血液学 1 血液疾患の主要徴候

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→ 血液学 目次

Chapter 1 血液疾患の主要徴候

典拠: 内科診断学 [73, p.43]

種類

  • 貧血
    貧血とは、ヘモグロビン濃度・赤血球数・ヘマトクリット値のいずれ か、あるいはいずれもが正常よりも減少した状態。頭痛・息切れ・顔面蒼白などの症状を呈する。

  • 脾腫

  • リンパ節腫脹

1.1 脾腫 splenomegaly

典拠: Concise Pathology [13, p.467] ,
典拠: 内科診断学 [73, p.284]

脾臓の触診

仰臥位で行い、触知しにくいときは右側臥位で行う。触知した場合の所見として

  • 大きさ
  • 硬度
  • 表面および辺縁の性状
    腫大化した脾臓は表面が平滑で辺縁が鋭利となる。また内側縁には切痕 notch を認める。
  • 圧痛の有無

原因

巨大脾腫は慢性骨髄性白血病と骨髄線維症で見られる。

  • 感染症では腸チフス・伝染性単核球症・マラリア
  • 自己免疫疾患では、リウマチ性関節炎
  • 腫瘍では慢性白血病
  • 血液病では溶血性貧血や骨髄線維症
  • 消化器疾患では門脈圧亢進症

検査所見

  • 腹部 CT 所見

1.2 リンパ節腫脹

典拠: 内科診断学 [73, p.144]

表在リンパ節

  • 腋窩リンパ節
  • 鼠径部リンパ節
  • 肘部リンパ節
  • 大腿部リンパ節

所見

  • 腫大の部位 location
  • 腫大の程度 (数と大きさ)
    悪性リンパ腫では全身に多発する。
  • 硬さ consistency
  • 圧痛の有無 tenderness
    悪性リンパ腫や慢性炎症では無痛性だが、急性炎症では有痛性。
  • 皮膚の性状
  • 可動性の有無
  • 相互癒着の有無

リンパ節腫脹をもたらす疾患

  • 感染症ではアデノウイルスなどの急性気道感染症、HIV、伝染性単核症など
  • 腫瘍では悪性リンパ腫や成人T細胞白血病
  • 血管炎では川崎病

1.3 出血傾向 bleeding tendency

典拠: 内科診断学 [73, p.84]

身体所見

  • 歯肉出血
  • 鼻出血
  • 皮下出血 (出血斑)
    紅斑 erythema と異なり、圧迫により退色しない。
    • petechiae 点状出血:直径 2mm よりも小さな皮下出血
    • purpura 紫斑:直径が 2mm から 5mm までの皮下出血
    • ecchymose 斑状出血:直径が 5mm 以上の皮下出血
  • 月経時の出血多量

原因

  • 先天性
    • 凝固因子異常
      • 血友病
    • 血小板機能異常
      • von Willebrand 病
      • Bernard-soulier 病
    • 血管異常
  • 後天性
    • 血小板異常
    • 凝固異常
    • 線溶異常
    • 血管異常

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