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肝胆膵 1 肝臓の区分 Lobation of the liver

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→ 肝胆膵系 目次

Chapter 1 肝臓の区分 Lobation of the liver

解剖学的区分

典拠: 解剖学講義 [33, p.360]

肝臓を解剖学的に分画すると 4 つの葉に分けられる。左右は肝鎌状間膜で区切られる。

  • 右葉
  • 左葉
  • 方形葉
  • 尾状葉
    肝門部の裏に位置する。門脈が最初に分岐する位置にあるため、couinaud の亜区域分類で S1 と呼ぶ。門脈の後ろで下大静脈の前にある。

機能的区分

肝臓は門脈による血行支配が強いので門脈の走行によって区分するのが合 理的である。まず胆嚢と中肝静脈を結ぶ主分割面 (cantlie線) によって左右の葉に分割する。これは主分割面には左右の門脈の境界に位置する中肝静脈が走行するからである。すると方形葉は外形的には右葉であるが、左肝動脈から血流を受けるので機能的には左葉である。尾状葉はどちらにも属する。

  • 左葉
    門脈の左枝に支配される領域をいい、画像上では中肝静脈の内側に位 置する。さらに肝鎌状間膜で内側区と外側区に分画される。
    • 内側区
      肝鎌状間膜の内側。門脈の左枝の内側枝に支配される。
    • 外側区
      肝鎌状間膜外側。門脈の左枝の外側枝に支配される。
  • 右葉
    門脈の右枝に支配され、画像上では中肝静脈の外側に位置する領域を いう。さらに右肝静脈で前区と後区に分画される。
    • 前区
      門脈の右枝の前枝に支配され、画像上は右肝静脈の腹側に位置する。
    • 後区
      門脈の右枝の後枝に支配され、画像上は右肝静脈の背側に位置する。

Couinaud の亜区域分類

画像検査で多用される分類であり、肝臓を 8 個の領域に分ける。


1.1 Couinaud の亜区域分類

典拠:標準外科学 8版 [84, p.592] ,
典拠:標準消化器病学 [60, p.471]

概念

画像検査で多用される分類であり、肝臓を 8 個の領域に分ける。

  • S1
    尾状葉に該当する。
  • S2
    左葉外側域に該当する。
  • S3
    左葉外側域に該当する。
  • S4
    左葉内側域に該当する。
  • S5
    右葉前区に該当する。
  • S6
    右葉後区に該当する。
  • S7
    右葉後区に該当する。
  • S8
    右葉前区に該当する。
国際解剖学会分類 Couinaud の亜区域分類
尾状葉 S1
外側区 S2 + S3
内側区 S4
前区 S5 + S8
後区 S6 + S7

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