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学問の上で大いに忌むべきは、したり止めたりである。したり止めたりであれば、ついに成就することはない。

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肝胆膵 2 肝臓の組織

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→ 肝胆膵系 目次

Chapter 2 肝臓の組織

典拠: 標準組織学各論 [78, p.152]

グリソン嚢 Glisson’s capsule

肝臓を覆う漿膜の結合組織で、内部に入りこみ肝臓を小葉に分ける。

  • グリソン鞘, 小葉間結合組織
    特にグリソン嚢が内部に入りこみ肝臓を小葉に分ける部分をグリソン鞘 (小葉間結合組織) といい、疎性結合組織からなる。この中に小葉間動脈・小葉間静脈と小葉間胆管が包まれている。

肝小葉 liver lobules

  • 中心静脈
    小葉の中心を走る。
  • 肝細胞索 liver cell cords
    小葉の断面に現れる肝細胞 hepatocyto の列をいう。肝細胞自身は内胚葉由来の上皮細胞であり、明瞭な核小体とグリコーゲン顆粒を多く含むことが特徴。
  • 類洞 sinusoid
    肝細胞索の間の血液が流れる毛細血管をいう。なお類洞と肝細胞索の間の空隙をディッセ腔という。ディッセ腔内には類洞を囲むように伊東細胞があり、類洞圧を調節している。
  • 小葉間三つ組み, グリソン脈管系 portal triad
    • 小葉間動脈
      肝動脈に由来し、小葉内に入って類洞に注ぐ。
    • 小葉間静脈
      門脈に由来し、小葉内に入って類洞に注ぐ。
    • 小葉間胆管
      毛細胆管に由来し、これのみ単層立方上皮構造をなす。
  • 毛細胆管, 胆細管
    肝細胞の境界にある毛細管であり、胆汁を分泌する。血流とは逆に遠心性に走り、小葉外で小葉間胆管に注ぐ。

2.1 肝組織の区分

典拠:Pathophysiology [17, p.324]

肝小葉

中心静脈を中心としてグリソン鞘を辺縁とした六角形の領域をいう。

門脈小葉

門脈域を中心としてそれに隣接する三つの肝小葉の中心静脈を頂点とした三角形の領域をいう。

rappaport の肝細葉 acinus

隣接する二つの門脈域を結んだ線を底辺とし、それぞれ両側の肝小葉の中心静脈を頂点とした二つの三角形をつなぎ合わせた菱形の領域。肝臓組織を肝細葉を単位として捉えると門脈から中心静脈への血流の流れに基づいて肝組織を区分することが可能となる。

  • zone 1
    隣接する二つの門脈域を結んだ線に隣接する領域であり、酸素と栄養分に富むため、好気性代謝が盛んである。
  • zone 2
  • zone 3
    もっとも中心静脈に近接した領域であり、酸素に乏しいため、グリコーゲン分解や脂肪合成が盛んである。

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