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medical praxis - web版 医学ノート - 国家試験対策

学問の上で大いに忌むべきは、したり止めたりである。したり止めたりであれば、ついに成就することはない。

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肝胆膵 3 肝臓の脈管

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→ 肝胆膵系 目次

Chapter 3 肝臓の脈管

典拠: NIM 消化器病学 4 版 [60, p.355]

栄養血管

肝臓に栄養および酸素を供給する主な血管は肝動脈である。肝門から肝臓に入ったあと小葉間動脈となって走る。肝臓の全血液量のおよそ 3 割を供給するが、酸素供給量は門脈と半々である。

  • 肝動脈
    原則として腹腔動脈に由来し、総肝動脈から固有肝動脈へと分岐する。

機能血管

肝臓の機能血管は門脈であり、肝臓の全血液量のおよそ 7 割を供給し、酸素供給量の半分を供給する。肝門で 2 枝にわかれて左右両葉にはいり、小葉間静脈として肝小葉を走り、小葉の中軸にある中心静脈に達する。中心静脈は次第に集まって肝静脈となり、下大静脈に注ぐ。

  • 門脈
    脾静脈と上下の腸間膜静脈から注ぎ、肝臓にて類洞を介して肝静脈へと注ぐ。腸間膜静脈からは 75%であり、残りは脾静脈から入る。

3.1 門脈 hepatic portal vein

典拠: 分担解剖学:脈管学・神経系 11 版 [87, p.133] ,
典拠: Clinical Anatomy NMS.3ed [1, p.378] ,
典拠: NEW 外科学 2 版 [64, p.698]

概念

脾静脈と上下の腸間膜静脈から注ぎ、肝臓にて類洞を介して肝静脈へと注ぐ。肝臓の全血液量の約 7 割を供給する血管であり、その内訳は腸間膜静脈からは 75%であり、残りは脾静脈から入る。その機能は消化管で吸収された栄養を肝臓へ運ぶことにある。

構造

  • 脾静脈 V. lienal
    脾臓からの血液を肝臓に運ぶ。赤血球の破壊によって生じたビリルビンが肝臓に運ばれ胆汁の原料となる。
  • 下腸間膜静脈 V. mesenterica inferior
    結腸および直腸から集め、脾静脈に注ぐ。
  • 上腸間膜静脈 V. mesenterica superior
    回腸から集め、脾静脈と合して門脈幹となる。

門脈と大静脈系との連絡

肝臓を経由しないで大静脈系に到達する経路。門脈血流の通過障害が起こると、門脈系の血液が大静脈系に還流する側副路となる。

  • 肝静脈経由
    門脈→肝静脈→下大静脈
  • 奇静脈経由
    門脈→左胃静脈→食道静脈叢→奇静脈→上大静脈
  • 直腸経由
    門脈→下腸間膜静脈→直腸静脈叢→下直腸静脈→内陰部静脈→内腸骨静脈→総腸骨静脈→下大静脈
  • 臍静脈経由
    門脈→臍静脈→臍旁静脈→上腹壁静脈→下大静脈→下腹壁静脈→総腸骨静脈→下大静脈

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